第25回-社会専門109

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問題109 解決志向アプローチにおける質問法に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 ミラクルクエスチョンは, クライエントがこれまでに経験した奇跡的な体験について尋ねる。
2 スケーリングクエスチョンは, クライエントの経験や今後の見通しを数値に置き換えた評価を尋ねる。
3 コーピングクエスチョンは, クライエントがこれからどのように問題に対処するかを尋ねる。
4 エクセプションクエスチョンは, クライエントがこれまでに経験した例外的な失敗体験について尋ねる。
5 サバイバルクエスチョンは, クライエントがこれから生き抜いていく見通しについて尋ねる。

おお。。一年に2回も解決志向アプローチが出るんだ。。この問題はさっきよりもかなり難しいですね。でも結構おもしろいアプローチなので一度聞いたら覚えれるかも。。

選択肢1 誤り。ミラクル・クエスチョンは, 未来に向けて目標設定のために行われます。「奇跡が起こって明日すべての問題が解決していたらあなたはなにがしたいですか?」というような内容ですね。

選択肢2 正答。スケーリング・クエスチョンは, クライアントの置かれている状況を数字で説明してもらうために使う質問です。「あなたにとってベストの状態が, 10としたら今はどのくらい?」というような型式の質問であり, クライアントにとっても支援者にとっても客観的な指標になりえます。

選択肢3 誤り。コーピングクエスチョンは, 現在までに行ってきた問題への対処行動を聞き出すために行われます。 「今までは, どのように対処してきたのですか?」という型式の質問であり, 対処方法の向上などにも役立てることできます。

選択肢4 誤り。これはひっかけですね。エクセプションクエスチョンは, クライアントが抱える問題がいつも深刻な結果になるとは限りませんよーみたいなことを気付いてもらうための質問です。「その問題が起こらない, もしくはそれほど深刻でない時はありますか?」などの型式で行われます。

選択肢5 誤り。サバイバル・クエスチョンは, コーピングクエスチョンに似ていますね。相手に対して「どうやって頑張ってこられたの?」という型式の質問で, 本人が過去の問題を乗り越えてきた経験を未来の解決イメージに役立てる方法です。

今日はここまでー!

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