第25回-社会専門113

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問題113 社会福祉施設内でのケース会議開催の留意点に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 緊張感のある会議にするため, 司会者やケース提供者による事前の打合せでは, 事例の詳細には触れずに, 主に時間配分について検討しておく。
2 施設に所属する職員が集まる貴重な機会なので, 時間の制約を設けず, 多くのケースについて, できるだけ丁寧に検討できるようにする。
3 援助内容についての正しい見解を共有することが大切なので, 職員間の意見が分かれた場合は, 多数決により民主的に決定する。
4 ケース会議は, 援助の向上のみならず, 職員教育の意味合いもあることから, 終了後は会議内容の要約を参加メンバーで交代して作成し, 共有する。
5 施設や利用者に対する地域の理解を促すために, 希望する地域住民にはケース会議の傍聴を認め, 啓発活動の機会とする。

ケース会議に関する問題です。結構出題者の個人的感覚が出てる内容だなあ。。ケースバイケースの部分もあるでしょうに。。

選択肢1 誤り。「緊張感」を求める理由がよくわかりませんね。社会福祉施設内でのケースなので, 「事例の詳細には触れず」にいることのほうが不自然だと思います。

選択肢2 誤り。そうできたらベストなんですけど, 職員にも家庭などもあるでしょうしねえ。「時間の制限を設けず」という部分が誤りだと思います。

選択肢3 誤り。うーん。多数決が本当に民主的かどうかは判断が別れるところです。支援の方向性はある程度共有する必要がありますが, 「見解」を完全に共有する必要はないのではないでしょうか。

選択肢4 正答。ちょっと納得出来ないけどこれが正答みたいですね。まあケース会議はスーパービジョン的な意味合いもあるとは言われているしなあ。。でも「交代で作成」ってただのイコールフッティングですよねえ。僕はこういうのはしょうもないと思います。

選択肢5 誤り。地域住民はインフォーマルな社会資源なので, 「ケース会議の傍聴」は行き過ぎです。利用者の理解を得たうえで「参加」するならなくはないかなあ。

微妙な問題だなー。さて次ー。

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