第25回-社会専門115

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問題115 事例を読んで, 児童館のF職員 (社会福祉士) によるグループワークの終結期における対応に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
昨年7月に, 児童館で行っている子育て講座をきっかけにメンバー8人の子育てサークルができあがった。児童館は, その後の活動拠点ともなっている。F職員は, サークルの運営について相談に乗るとともに, 様々な子育て支援情報の提供を行い, グループワーカーとしてグループ活動に関与してきた。この結果, グループ内での相互作用が高まり, 多様な働きかけのなかで得た成果にメンバーは満足し, グループワークは成功したように思えた。しかし, 子どもたちの幼稚園入園とともにサークル活動も終了する段階になると, メンバーの何人かが, F職員に子どもの養育などについての不安を個別に表明してきた。

1 グループのリーダーに終結に向けた取組を任せる。
2 最後の数回のグループ活動では, 子育てに関する知織を補完することを目的に子育て講演会を実施する。
3 活動終了後における自助グループの立ち上げを行い, そこへの参加をメンバー全員に求める。
4 メンバーの不安を解消するため, このグループ活動を延長する。
5 メンバー自身が活動を振り返り, 個々の不安をメンバーで共有できる機会を設定」にする。

グループワーク2連発!!この科目ってかなり重複した内容が出題されるんだなあ。。

選択肢1 誤り。終結期は, 一つの役割を担ってきたグループがへの援助が終結するときです。もちろん, それぞれのメンバーが主体的に自分自身で活動できるようになっているのが前提ですが, それぞれのメンバーが不安を感じている際に, 「リーダーに任せる」のは適切とは言えません。個別の支援を行うか, 他のグループに移行するなどの支援が必要ですね。

選択肢2 誤り。それぞれの不安が講演で解決するとは思えませんね。

選択肢3 誤り。グループを移行するのは終結期の援助としては問題ないと思います。ただ, 「全員」というくくりはちょっとおかしいですね。

選択肢4 誤り。不安があるからと言って無制限にグループを延長するのはあまりよくないですねえ。幼稚園入所でまた環境もかわりますし。

選択肢5 正答。まあこういう書き方は正答ですよね。それでなにか解決するのって感じもしますけど。。活動を振り返ることでエンパワメントも高まると同時に, それぞれの不安を共有することで対処法を学ぶことができます。

今日はここまでー。

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