第25回-社会専門120

Pocket

問題120 組織構造や環境に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 あらゆる環境に適した組織化の唯一最善の方法が存在するという考え方を, コンティンジェンシーアプローチと呼ぶ。
2 外部環境が不確実であるほど, 組織は多くの規則や手続きを憶え, 明白な階層構造を持ち, 中央集権化された機械的な管理システムとなる傾向にある。
3 有機的な管理システムでは, 仕事内容が専門分化され, 垂直方向のコミュニケーションが多く見られる。
4 官僚制は,ルールや手続き, 専門化と分業, 権限の階層構造などの特徴を持ち, 組織を有効に機能させる上で利点がある。
5 組織にとって, 環境不確実性の低い状況とは, 外部環境が複雑で不安定な場合をいう。

へーこの科目こういう問題も出るんですねえ。社会心理学に近い感じの問題です。

選択肢1 誤り。コンティンジェンシーアプローチはリーダーシップに関する理論で, 外部環境の変化に応じて, 組織の管理方針を適切に変化させるべきという立場に立ちます。

選択肢2 誤り。選択肢は官僚制における機械的組織の説明だと思います。機械的組織は外部環境が確実である(つまり変化が少ない)ほど効果を持ちます。逆に不安定な環境下では様々な状況下で柔軟な対応ができる有機的組織が有効です。

選択肢3 誤り。これは選択肢2の説明と同じで, 機械的組織の説明だと思います。機械的組織では, 仕事内容が専門分化され, 垂直方向のコミュニケーションが多く見られますね。

選択肢4 正答。官僚制に関する基本的な知識です。社会学の問題と丸かぶりなのでしっかり覚えておきましょう。

選択肢5 誤り。環境不確実性とはよくわかりにくいのですが, 非常にざっくり言うと「何が, 何を引き起こすかわからない」ような状況です。これが高い状況とは, 外部環境が複雑で不安定な状況ということですね。

さて, 次の問題。

 

カテゴリー: 第25回社会専門科目, 福祉サービスの組織と経営 パーマリンク