第25回-社会専門132

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問題132 介護保険制度にかかわる専門職や人材に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員は, 要介護者等からの相談に応じ, サービス利用に向けて事業者等と連絡調整を行う者で, 介護支援専門員実務研修受講試験の合格をもって登録される。
2 訪問介護員は, 要介護者等に対して, 入浴, 排せつ等の介護その他の日常生活上の世話を行う者で, 介護員養成研修修了者に限りその業務が認められている。
3 福祉用具専門相談員は, 要介護者等への福祉用具の貸与等にかかわる相談や助言を行う者で, 介護保険施設に配置される。
4 介護相談員は, 介護サービス提供の場を訪ね, サービス利用者等の話を聴き, 相談に応じる者で, 利用者の疑問や不満の解消やサービスの質の向上を図る。
5 介護認定審査会の委員は, 要介護 (要支援) 認定の申請を行った者につき, 本人に面接し, 心身状況, 置かれている環境などについて調査をする。

ここらへんの職名って障害者総合支援法とわけわからなくなるんですよね。しっかり復習しておきましょう。

選択肢1 誤り。介護支援専門員 (ケアマネージャー)になるためには, 介護支援専門員実務研修を受けることが必要です。ただこの研修は, 誰でも受けれるわけではなく, まず第一条件として実務経験があり, その後都道府県が行う介護支援専門員実務研修受講試験に合格し, 所定の研修を受ける必要があります。ちなみに受験資格は,
1 国家資格(法定資格)を持ち, 実務経験5年以上その業務に従事した日数が900日以上
2 相談援助業務に従事し実務経験5年以上, その業務に従事した日数が900日以上
3 介護等業務に従事し 実務経験5年以上その業務に従事した日数が900日以上, または実務経験10年以上, その業務に従事した日数が1800日以上
となっています。さらに5年後の更新制度もあることにも留意してください。

選択肢2 誤り。訪問介護員とは読んで字のごとく訪問看護を行うスタッフのことをいます。介護福祉士であれば当然に行うことができます。また, 都道府県知事の指定する『訪問介護員養成研修』の課程を修了した者も可能です。選択肢には介護福祉士が抜けていますので誤りですね。

選択肢3 誤り。福祉用具専門相談員は, 福祉用具を利用する際に, 利用者の状況にあった福祉用具の選定や使い方など相談や用具の調整等を行う専門職です。社会福祉士, 介護福祉士, 義肢装具士, 保健師, 看護師, 准看護師, 理学療法士, 作業療法士などの医療系・福祉系の有資格者又は, 福祉用具専門相談員指定講習を修了したものが福祉用具販売・レンタル店に配置されています。選択肢は「介護保険施設に配置される」とありますので誤りですね。

選択肢4 正答。これはちょっと前に地域福祉で出題されていたと思います。介護相談員はサービス利用者から介護のサービスに関する苦情や不満を聞いてサービス提供者と行政の間に立ち, 問題解決するために働く専門家のことです。市町村が「事業の実施にふさわしい人格と熱意をもっていると認めた人 で, 一定水準以上の養成研修を受けた人」と定められています。

選択肢5 誤り。介護認定はコンピューターによる1次判定と介護認定審査会による2次判定を経て行われます。介護認定審査会の委員は, 保健・医療・福祉の学識経験者で構成され5人を標準に政令で定める基準に従い, 市町村の条例で定められています。任期は2年です。選択肢は訪問調査員の説明ですね。

さて今日はあと一問にしよっと。

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