第25回-社会専門136

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問題136「平成23年人口動態統計年報」 (厚生労働省) による子どもの死亡の原因に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 0歳の年齢の死亡の原因としては, 乳幼児突然死症候群が最も多い。
2 1歳~4歳の年齢の死亡の原因としては, 心疾患 (高血圧性を除く) が最も多い。
3 5歳~9歳の年齢の死亡の原因としては, 不慮の事故が最も多い。
4 10歳~14歳の年齢の死亡の原因としては, 自殺が最も多い。
5 15歳~19歳の年齢の死亡の原因としては, 悪性新生物が最も多い。

さて, 新しい科目です。児童関係は一応僕は専門として働いていたので少しはとっつきやすい(と思いたい)。
と思ったらさっそく統計関係の問題ですねえ。これまた難しい。。原本はこちら

選択肢1 誤り。0歳時の死亡の原因は, 先天奇形, 変形及び染色体異常が最も多く大部分 (80%以上)を占めています。幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は, それまで元気だった赤ちゃんが, 事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気で, 平成23年には全国で148人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっています。一時期マスコミにも大きく取り上げられたのですが, 死亡原因のトップになるほどの事例はありません。

選択肢2 誤り。不慮の事故が最も多く, 先天性奇形が続きます。この傾向は近年変わっていないと思います。

選択肢3 正答。1歳から19歳までは不慮の事故が最も高い水準にあります。

選択肢4 誤り。自殺はセンセーショナルに報じられるので多く思われがちですが, この年代の死亡率としては比較的低くとどまっています。選択肢3に書いたようにこの頃も不慮の事故が最も多いです。

選択肢5 誤り。悪性新生物は小児ガンのことですね。この世代では不慮の事故に続き, 自殺が増加しているのが特徴です。

初めての年なのでまだわかりませんが, この問題はかなり厳しいとこだと思うので, ちょっと厳しかったかもしれません。

さて今日はあと2問やっちゃいましょう。

カテゴリー: 第25回社会専門科目, 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 パーマリンク