第26回-社会専門132

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問題132 地域密着型サービスに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 地域密着型サービスは, 事業所が存在する市町村の住民を対象としているため, 他の市町村の住民は利用することはできないとされている。
2 地域密着型サービスの費用の財源は, 国及び地方公共団体の公費負担のほか, 第1号被保険者の保険料が充てられており, 第2号被保険者の保険料は充てられていない。
3 市町村は, 厚生労働大臣が定める基準により算定した額に代えて, その額を超えない額を, 当該市町村の地域密着型介護サービス費の額とすることができる。
4 小規模多機能型居宅介護とは, 通所介護, 短期入所, 訪問介護及び訪問リハビリステーションの4つのサービスを提供する事業である。
5 定期巡回, 随時対応型訪問介護看護とは, 夜間の巡回訪問により, 介護その他の生活上の世話をするものである。

介護保険の地域密着型サービスの説明ですね。ちょっと難問だと思います。
地域密着型サービスは, 各市町村が主体となり, それぞれの地域の実情に合わせて行う介護サービスです。サービスには, 認知症対応型通所介護, 小規模多機能型居宅介護, 地域密着型特定施設入居者生活介護, 夜間対応型訪問介護, 認知症対応型共同生活介護, 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護, 定期巡回・随時対応型訪問介護看護などが挙げられます。介護保険のサービスが全国一律の基準と報酬で設定されているのに対し, これらの地域密着サービスは, 市町村ごとに指定基準や介護報酬設定が可能になっています。

選択肢1 誤り。原則的には, 地域密着型サービスを提供している施設や事業所がある市町村に住んでいる人が対象になりますが, 事業所のある市町村長の同意があれば他の市町村の住民でも利用可能です。

選択肢2 誤り。選択肢は地域支援事業の説明ではないかなー。地域密着支援の財源は, 国25%, 都道府県12.5%, 市町村12.5%の公費と, 第二号被保険者, 第一号被保険者の保険料で賄われています。

選択肢3 正答。これは最初に解説したように, 市町村ごとに報酬設定が可能という意味です。もちろん, 厚労省の基準より高くすることはできません。

選択肢4 誤り。小規模多機能型居宅介護は, 通所を基本に, 状況に合わせて短期入所, 訪問介護を包括的に行うものです。訪問リハビリテーションは含まれていません。

選択肢5 誤り。選択肢は夜間対応型訪問介護の説明だと思います。定期巡回・随時対応型訪問介護看護は, 24時間365日体制で, 必要な時に必要なサービスを提供するものですね。

さて今日はあと一問。だんだんリズムに乗ってきました!

カテゴリー: 第26回社会専門科目, 高齢者に対する支援と介護保険制度 パーマリンク