第25回-社会専門141

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問題141 E君 (10歳) は, 特別支援学校に通学している。療育手帳を所持しており, 障害の程度は重度であるが, 医学的治療は必要ない。母子家庭であり, 日常は母親がE君を養育している。母親の体調が悪く長期の入院が必要になったため, 養育者がいなくなることとなった。親族資源も活用できないので, 何らかの施設利用が必要と考えられている。
次のうち, E君が利用可能な児童福祉施設として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 福祉型児童発達支援センター
2 児童自立支援施設
3 自立援助ホーム
4 福祉型障害児入所施設
5 児童家庭支援センター

これは事例ではありますが, それぞれの施設に関する知識を問う問題ですね。けっこう詳しい知識を持っていないと結構厳しい問題かもしれません。僕は初めてなのでどんどんググっていきます。

選択肢1 誤り。福祉型児童発達支援センターは, 通所支援のほか, 身近な地域の障害児支援の拠点として, 関係機関等と連携を図りながら重層的な支援を提供するものです。この事例では本人の年齢、親族資源が活用できないことからも、通所を中心としたサービスでは難しいと思います。

選択肢2 誤り。児童自立支援施設は, 不良行為を行ったか, あるいはそのおそれがある児童, 家庭環境等の環境上の理由により生活指導が必要な児童を入所させ, または保護者の下から通わせて, 必要な指導を行い, 自立を支援することを目的とする施設です。事例には当てはまりません。

選択肢3 誤り。自立援助ホームは, 義務教育終了後15歳から20歳までの家庭がない児童や, 家庭にいることができない児童が入所して, 自立を目指す施設です。事例は年齢的に対象となりませんね。

選択肢4 正答。障害児入所施設は, 障害のある児童を入所させて, 保護, 日常生活の指導及び自活に必要な知識や技能の付与を行う施設です。福祉サービスを行う「福祉型」と, 福祉サービスに併せて治療を行う「医療型」があります。事例にフィットしていると思います。

選択肢5 誤り。児童家庭支援センターは, 子ども, 家庭, 地域住民等からの相談に応じ, 必要な助言, 指導を行う施設です。また, 児童相談所, 児童福祉施設など, 関係する機関の連絡調整も行います。児童相談所を補完するものとして, 児童福祉施設等に設置されています。もちろん相談も大事ですが, 母親が入院している状況ではちょっと。。

さて、あと一問ー!4問は流石にちょっとしんどいですねえ。

カテゴリー: 第25回社会専門科目, 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 パーマリンク