第25回-社会専門142

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問題142 児童家庭相談における児童相談所と市町村の制度的関係に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 児童虐待を受けた児童については, 住所地を管轄する市町村が通告を受理し, 必要に応じ子どもの心理学的, 社会学的, 医学的判定を行う。
2 市町村は, 乳児院, 児童養護施設等入所型の児童福祉施設への措置を必要と認める場合には, その児童を児童相談所に送致する。
3 市町村長は, 療育手帳についての申請を受けづけ, 児童相談所の判定結果をもと療育手帳を交付する。
4 児童相談所長は, 児童委員の識務について, 市町村長に委任して必要な指示をすることができる。
5 児童相談所長は, 児童福祉法第33条に基づく一時保護に関して, 必要な場合, 市町村長が一時保護するよう指示することができる。

さて, この科目もこれで一年目終了です。がんばろー。。
この問題はアラカルト問題ですが, なんとなくもやっとした解説になりそう。

選択肢1 誤り。通告の窓口は市町村ですが, 受理した案件について, 子どもの心理学的, 社会学的, 医学的判定判定を行うのは児童相談所の役割ですね。

選択肢2 正答。イマイチ文意がわからないのですが, 実際に入所措置を行うのは都道府県の役割です。入所措置の判定は, 児童相談所が行うものなので, それらの案件関しては市町村は児童相談所に送致する必要があると思います。

選択肢3 誤り。療育手帳は, 知的発達に障害のある方が各種の福祉制度を利用するために必要な手帳です。その判定は18歳未満であれば, 児童相談所, 18歳以上の場合は, 知的障害者更生相談所で行われます。発行するのは都道府県の役割です。これはむちゃくちゃ大事なので絶対覚えておきましょう!

選択肢4 誤り。児童委員は, 地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように, 子どもたちを見守り, 子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行う民間の委員で, 民生委員と兼務して任命されます。これはサービス問題でしたね。

選択肢5 誤り。一時保護は, 原則児童相談所で行うものですが, 難しい場合には, 警察署, 福祉事務所, 児童福祉施設, 里親などに委託できます。市町村は直接一時保護を行うことはありません。

ふーやっと一年終了ー。つかれましたー。

カテゴリー: 第25回社会専門科目, 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 パーマリンク