第26回-社会専門84

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問題84 2007年 (平成19年) 改正の統計法に定められた基幹統計及び基幹統計調査に関する次の記述のうち, 正しいものを2つ選びなさい。
1 全国学力テスト (全国学力・学習状況調査) は, 基幹統計を作成するための重要な調査の一つである。
2 基幹統計調査である国民生活基礎調査は, 3年ごとに大規模な調査を行い, 中間の各年に簡易な調査が行われる。
3 基幹統計は, 社会の発展を支える重要な情報基盤として位置づけられており, インターネットによる公表は想定されていない。
4 国勢統計と国民経済計算以外の基幹統計は, 行政機関が作成する公的統計の中から総務大臣が指定する。
5 基幹統計のために収集された個々の調査票情報は, 個人情報保護の観点からも, その二次利用は禁止されている。

さて2年目の問題です。がんばりましょう。この問題はちょっとノーチャンスなか感じです。なんとか確率を挙げるようにがんばるしかありませんね。
国の行政機関が行う統計調査は, 基幹統計を作成するために行われる基幹統計調査と, それ以外の一般統計調査とに分けられます (統計法)。その中でも, 公的統計の根幹をなす重要性の高い統計のことを示す基幹統計は, 国勢統計, 国民経済計算, および総務大臣が指定した労働力統計・人口動態調査・工業統計調査・経済構造統計からなります。

選択肢1 誤り。学力試験は, 基幹統計にも, 一般統計にも含まれていません。

選択肢2 正答。国民生活基礎調査は, 厚生労働省が昭和61年から,全国で実施している基幹統計調査で,世帯の構成,国民の保健,医療,福祉,年金,就業,所得などの国民生活の基礎的な事項を調査するものです。毎年簡易な調査を行い, 3年に一度大規模な調査を行うこととされています。

選択肢3 誤り。統計法から抜粋します。「第八条 行政機関の長は, 基幹統計を作成したときは, 速やかに, 当該基幹統計及び基幹統計に関し政令で定める事項を, インターネットの利用その他の適切な方法により公表しなければならない」 。このように, 国が得た情報は, 国民全体の財産になるので, 匿名化されたデータは公開が義務づけられています。

選択肢4  正答。こんなん覚えててなんの役に立つのやら。。公的統計のうち, 国勢調査と国民経済計算は最初から基幹統計として位置づけられています。その他は, 総務大臣によって指定されます。

選択肢5 誤り。様々な研究機関でこれらのデータは二次利用可能です。僕も使ったことありますけどもう少し使いやすいフォーマットにして欲しいですね。。

非常にくたびれ果てる感じの問題でした。。次いってみよう!

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