第26回-社会専門95

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問題95 事例を読んで, L相談員 (社会福祉士) のMさんへの初回面接における対応として, 適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
帰国した中国残留孤児とその家族を支援する特定非営利活動法人に勤務するL相談員は, 大学院生N氏 (28歳) から母親である中国人のMさん (65歳, 女性) のことで相談依頼を受けた。翌週, N氏はMさんと一緒に来所した。Mさん一家は15年前に中国より帰国, 昨年, Mさんの夫が死去した。N氏は中学校から日本で教育を受けたため日本語に不自由はないが, Mさんは日本語がほとんど話せない。Mさんは最近家に閉じこもりがちで, 大学から帰宅したN氏に当たり散らすことも少なくないという。
1 Mさんに中国語であいさつし, 最近の生活状況について尋ねる。
2 Mさんの日本語能力をアセスメントし, 日本語教室への参加を勧める。
3 地域包括支援センターに連絡し, 介護予防プログラムへの参加を依頼する。
4 日本を離れ中国で暮らすための具体的方法を話し合う。
5 月に2回開かれている中国帰国者たちが集うサロン活動を紹介する。

超レアな内容の事例問題だなあ。。地方都市の社会福祉士の中でこういう体験する人ほとんど居なさそうですね。基本的な姿勢を問う内容です。

選択肢1 正答。僕が実際されたら結構イラっとしそうですが, 事例問題的には「ラポールの形成」という意味で正答にしておきたいところです。

選択肢2 誤り。支援の過程でその流れになる可能性はありますが, 15年前から日本にいてほとんど日本語が話せないといのにはなにか事情がありそうです。まずは, Mさんのニーズを探ってみることからはじめるべきでしょうねえ。

選択肢3 誤り。介護予防に関するニーズは一切事例からは読み取れません。

選択肢4 誤り。解説するのが面倒なレベルですが。。中国に帰りたいかどうかというニーズもわからないですからねえ。

選択肢5 正答。地域にそういうサロンがあるのであれば行かない理由はありません。というか事例のケースだと普通とっくに通っているような気もしますが。。

サービス問題だったと思います。事例問題作るのって大変ですよねえ。

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