第26回-社会専門101

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問題101 相談援助におけるエンパワメントアプローチに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 ソロモン (Solomon, B.) は, 問題の外在化を中心にしたエンパワメントアプローチを提唱した。
2 シュワルツ (Schwartz, W,) は, ストレングスはエンパワメントの燃料であると述べた。
3 グティエレス (Gulierrez, L.) は, エンパワメントアプローチでは集団を通しての体験が重要であると述べた。
4 フレーレ (Freire, P.) は, エンパワメントアプローチ影響を与えたコンピテンスの概念を提唱した。
5 デュボイス (Dubois,B.) とミレイ (Miley, K.) は, 問題解決モデルの援助過程に基づいてエンパワメントアプローチを示した。

おお人名問題。。かなり難易度高めかなあ。これはそう簡単には解けないでしょ。。

選択肢1 誤り。ソロモンは『黒人のエンパワメント』でエンパワメント概念を提唱した人です。「問題の外在化」とは, ナラティブ・アプローチにおける技法の一つですね。簡単に言うと, クライアントが内在化している問題などをクライエント自身と切り離していく技法ですね。

選択肢2 誤り。シュワルツも2年連続だなあ。この人は波長合わせで有名ですね。選択肢の内容は, Cowger (コーガー?)さんの説明で, 「クライアントのストレングスはエンパワメントの燃料であり, エネルギー源である」と述べています。

選択肢3 正答。これは初めてみたなあ。。グティエレスは黒人女性のエンパワメントアプローチで有名な人みたいです。

選択肢4 誤り。マニアックだなあ。フレーレはブラジルの教育学者で, スラムの識字教で有名です。彼の活動はエンパワメント概念に大きな影響を与えました。コンピテンスは, マルシオが提唱した概念で潜在能力というような意味で捉えればいいと思います。

選択肢5 誤り。デュボイスとミレイは, 個人のもつ将来的に発達しうる部分等もストレングスであると考えました。問題解決モデルじゃないのかなあ。。

難しい問題でしたねえ。。

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