第26回-社会専門102

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問題102 事例を読んで, G生活相談員 (社会福祉士) のHさんへの対応に関する次の記述のうち, この時点で最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Hさん (78歳, 女性) は, 借家の一人暮らしで身寄りもない。市内のQケアハウスにボランティアに行くことだけが生きがいであった。しかし, Hさんは持病の悪化から, 最近は活動への欠席が増えていた。久々にHさんを見かけたQケアハウスのG生活相談員が声をかけると, Hさんは一人暮らしが不安になってきたと訴えてきた。

1 Hさんがインボランタリーなクライエントであるため, 福祉事務所に行くよう助言する。
2 これまでのHさんのボランティア活動への参加を評価してエンパワメントをする。
3 Hさんの将来に備えて, Qケアハウスのサービス内容と平均的な利用料を説明する。
4 Hさんの不安への対応として, 今の時点の不安はG生活相談員が解決することを約束する。
5 Hさんが今の自分の状況についてどのようにとらえているのかを話せるように促す。

おお事例問題だあー。少しのんびりやりましょう。

選択肢1 誤り。インボランタリーは, 「非自発的・拒否的な」というような意味です。せっかく不安を訴えているのに, 拒否的なクライアントだからといってすぐに福祉事務所ってのはないですよねえ。

選択肢2 誤り。もちろん, エンパワメントは大事ですが, 「一人暮らしが不安になってきた」時にボランティアの評価もらっても困りますよねえ。

選択肢3 誤り。情報をお伝えするのは間違いではありませんが, 事例を読む限りケアハウスに入りたいというニーズは一切表出されていません。

選択肢4 誤り。そんな約束できないですよねえ。

選択肢5 正答。これは誤りにはできませんねー。状況を整理するためには自分の口で説明してもらうことは誤りではないと思います。

これは手堅く解いておきたかった問題ですね。

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