第26回-社会専門103

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問題103 相談援助の過程におけるアセスメントに関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 クライエントの問題解決にどう結びつけるかを考えて, 収集した情報を組織化する。
2 クライエントの生育歴に焦点を絞って問題の原因を探求する。
3 アセスメントシートに従い, 質問項目の順番を順守してクライエントに尋ねる。
4 秘密を保持する原則に立ち, クライエント本人以外の他者からの情報収集は控える。
5 援助過程の初期に限定してクライエントからの情報収集と分析を行う。

ケースワークのプロセスにおけるアセスメントに関する問題です。これはサービス問題かなあ。
アセスメントは, 介入 (インターベンション) の前の段階で行う情報収集と分析をいます。クライエントののストレングスや課題を評価しすることで, 介入方法と援助計画の決定の基盤となる重要な作業ですね。

選択肢1 正答。情報の組織化とは, 集められた情報の関連性などを整理しなおすことです。

選択肢2 誤り。生育歴に絞って原因を追求するってのは常識的に考えてあやまりっぽいですね。これは昔の診断主義ソーシャルワークの説明かなあ。

選択肢3 誤り。アセスメントシートは, あくまで効果的なアセスメントのためのツールに過ぎません。クライアントとの面談の流れに応じて柔軟に利用していく必要があります。

選択肢4 誤り。クライアントの同意が得られれば, クライアント以外の他者から情報を収集することには問題はないと思います。

選択肢5 誤り。「初期に限定」が誤りですねー。ケースワークの過程は循環的なものなので。。再アセスメントなんて言葉もありますしね。

さて, 8月の始まり。今日はここまでー!

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