第26回-社会専門106

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問題106 事例を読んで, 就労継続支援B型事業所に勤めるL生活支援員 (社会福祉士) の対応に関する次の記述のうち, 最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
下肢機能障害と軽度の知的障害のある利用者Mさん (20歳, 女性) は, 休憩時間に他の利用者も周りにいる作業場で深刻な表精を浮かべ, L生活支援員に小声で次のように打ち明けてきた。ここでもらった工賃を使いたいと言ったのに, 父親が貯金しておくからと言って1円もくれない。」
1 介入すべき深刻な人権問題の可能性があるととらえ, その場で引き続き詳しい事情を聴く。
2 家庭内の事情を詳しく聴く必要があると判断し, 相談室に場所を移して話すことにする。
3 他にも同様の悩みを抱えている者がいる可能性があると判断し, 周囲の利用者にもその場で一緒に聴くよう促す。
4 相談室で改まって向かい合うと相手が緊張して話せなくなると判断し, 利用者が休憩に使うこともある食堂に移動する。
5 工貧にかかわる相談なので, 会計担当の事務職員をその作業場に呼んで, 話の続きを聴くことにする。

さてこれも事例問題。このペースだと結構楽にいけますねー。この問題は超サービス問題ですねー。

選択肢1 誤り。「貯金しておくから」ということや, 工賃の相場を考えれば, 「介入すべき深刻な人権問題」とは思えません。あと, そうならば場所を移して話をすべきでしょうね。

選択肢2 正答。本人が, 「深刻な表精を浮かべ, 小声で」ということを考えれば, 場所をうつして詳しく話を聞くのは正しい対応だと思います。

選択肢3 誤り。選択肢2の解説にあるように本人は周囲に話を聞いてほしくはなさそうですね。

選択肢4 誤り。選択肢3とまったく同じ解説です。

選択肢5 誤り。選択肢3とまったく同じ解説です。

さて今日も3問終了ー。今日はここまでー。

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