第26回-社会専門131

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問題131 事例を読んで, 安全で自立した生活を送るための住環境整にの考え方として, 適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
Bさん (74歳, 男性) は, 脳血管障害による麻痺が残っている。介護老人保健施設に入所中だが, 自宅へ帰ることになったため, 自宅の住環境整備を検討することになった。現在, ベッドから起き上がり, 杖をついてゆっくりと歩行することが可能となっている。また, 認知症もない。自宅での介護者は妻 (72歳) である。
1 玄関に, 腰かけを設置する。
2 日当たりのよい2階を寝室にする。
3 廊下の手すりは, L字型が望ましい。
4 浴室と脱衣所は, ヒートショックが起こらないように工夫する。
5 移動用リフトを設置する。

福祉住環境に関する問題です。これもよーく想像すればなんとなくわかるんじゃないかなあ。。

選択肢1 正答。玄関の構造にもよりますが, これは誤りではないと思います。「杖をついてゆっくりと歩行することが可能」という事例を読む限りは, 外出することも可能ですし, その際の靴の着脱のためにも玄関の腰掛けは有効だと思います。

選択肢2 誤り。杖をついてゆっくりと移動という状況でわざわざ, 二階に寝室にする必要は無いですよねえ。

選択肢3 誤り。廊下は移動に使うので水平手すりが一般的だと思います。L字型手すりは, 水平手すりと縦手すりがひとつになった形と機能をもっています。 トイレや浴室, 玄関など, 便座やいすなどで「立ち上がり動作」を行うとこ ろでよく使われます。ちなみに, 縦手すりはI型手すりと呼ばれ, 床面に対して垂直に設置するもので, 立ち止まってドアを開け閉めしたり, 比較的大きな段差を超えるときなどに, 姿勢安定などの目的で多く使われます。それ以外にも波型てすり, 階段昇降用手すりなども知っておく必要があるでしょうね。

選択肢4 正答。ヒートショックは, 急激な温度差により, 血圧が大きく変動することで, 心筋梗塞, 脳梗塞などを起こすことをいいます。事例は, 脳血管障害による麻痺の後遺症であることからも, その再発予防には気をつける必要がありますね。

選択肢5 誤り。事例の段階では移動用リフトはいらないですよね。

今日はここまでー。

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