第27回-社会専門111

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問題111 事例を読んで, 地域包括支援センターのJ社会福祉士の対応に関する次の記述のうち, 適切なものを2つ選びなさい。
〔事例〕
一人暮らしのKさん (75歳, 女性) は, 最近, 自宅にこもりがちの様子である。心配した民生委員とKさんの顔見知りである隣人が, 地域包括支援センターに相談してきた。J社会福祉士がその二人とともに訪問すると, 室内には空になった弁当などはあるものの, 食事を作っている様子はなかった。受診やサービス利用を勧めてみたが, Kさんは, 「一人で大丈夫だからサービスは必要ない」と言った。

1 Kさんの意思を尊重し, 1か月後に再訪問すると告げて辞去した。
2 状態が変化した場合に備えて, 民生委員と協力して見守りを続けるようにした。
3 適切に食事をとれるように, 配食サービスの利用手続きをした。
4 隣人とともに会食サービスに行ってみることを提案した。
5 健康状態を確認するために, 病院に行くよう強く説得した。

事例問題が続いて飽きてきているけどなんとかがんばっていかなくちゃ。。この科目想像以上に体力を削ってきますねえ。。

選択肢1 誤り。もちろん自己決定は大事です。また事例を読む限りは危機介入が必要な段階ではありません。ただ1ヶ月というのは少し長いかなあ。これが1週間であれば現実にはよくある支援かなあと思います。

選択肢2 正答。危機的状況でもありませんし, 本人が明確な意思を持って支援を拒否していることからもこの段階では見守りの体制を整えることくらいから初めていくのがいいと思います。

選択肢3 誤り。将来的には予想される支援ですがこの段階で本人の意思を押し切るのは信頼関係の形成という観点からもまずいような気がします。

選択肢4 正答。「提案」はいつでもできますし, 本人も断れるのでありですよね。隣人は顔見知りなようなので地域社会のつながりのきっかけになるかもしれません。

選択肢5 誤り。「強く説得」なんて書かれたら選べないですよねえ。よほどの危機的状況出ないかぎり現場でもないと思います。

よし今日もあと一問!

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