第27回-社会専門115

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問題115 相談援助の記録に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。
1 クライエントから要求があった場合には, 内容にかかわらず開示する。
2 記号や図は使用せずに文章で表現する。
3 自組織内の情報共有のため, プライバシー保護よりも閲覧のしやすさを優先した保管管理を行う。
4 開示のルールについて組織内外に表明をしておくことが必要である。
5 客観性を保つために, ケース担当者一人が記述したものを正式な記録として扱う必要がある。

記録と個人情報保護に関する問題ですね。これもよく出題されます。まあ常識的に解けそうな問題かなあ。

選択肢1 誤り。「内容に関わらず」とのはまあ誤りですね。個人情報保護法には, 1) 本人又は第三者の生命, 身体, 財産その他の権利利益を害するおそれ 2)当該個人情報取扱事業者の権利又は正当な利益を害するおそれ, などがあげられています。

選択肢2 誤り。エコマップジェノグラムなど, 記録において図示したほうが合理的なものはたくさんあります。

選択肢3 誤り。例えば「閲覧のしやすさ」という意味ではWeb上の置いてどこからでも見れるようにしたほうがいいかもしれません。しかし, その方法の場合セキュリティが非常に悪くなります。優先すべきは個人情報保護であることが明記されています。

選択肢4 正答。個人情報保護については, プライバシーポリシーとして明示してあることが望ましいとされています。近年はどこの病院にいってもこれらのポリシーは貼ってありますよね。

選択肢5 誤り。ちょっと意味がわかりにくい問題ですね。医療機関のカルテを見てみるとわかりますが, ありとあらゆる職種の記録が閉じてありますね。

今日はここまでー。まだまだ先は長い。。。

 

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