第27回-社会専門137

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問題137 次の各法令などが対象とする「児童」として, 正しいものを1つ選びなさい。
1 児童扶養手当法では, 「児童」を16歳未満の者と定めている。
2 母子及び寡婦福祉法 (現在の母子及び父子並びに寡婦福祉法) では, 「児童」を18歳未満の者と定めている。
3 児童手当法では, 「児童」を16歳未満の者と定めている。
4 児童の権利に関する条約では, 「児童」を16歳未満の者と定めている。
5 児童虐待の防止等に関する法律では「児童」を18歳未満の者と定めている。

法律によって児童の定義が異なっているのでこれは各法律の条文をしっかりあたっていく必要がありますね。しょうもないといえばしょうもないですが, よく出題されるのでトレーニングだと思って覚えちゃいましょう。

選択肢1 誤り。児童扶養手当は,「父又は母と生計を同じくしていない児童が育成される家庭の生活の安定と自立の促進に寄与するため, 当該児童について児童扶養手当を支給し, もつて児童の福祉の増進を図ることを目的」とする制度です。簡単に言うと, ひとり親家庭の経済的支援のための法律ですね。この法律では18歳の年の3月末まで(高校3年)までを児童と定義しています。

選択肢2 誤り。母子及び寡婦福祉法は, ひとり親世帯に対する福祉資金の貸づけ・就業支援事業等の実施・自立支援給付金の給付などの支援措置など福祉の増進を目的とした法律です。この法律では児童は20歳に満たないものと定められています。

選択肢3 誤り。児童手当法は, 児童を養育している者に児童手当を支給することにより, 家庭等における生活の安定に寄与することを目的とした法律です。児童扶養手当とは違いひとり親に限定されません。この法律では18歳の年の3月末まで(高校3年)までを児童と定義しています。

選択肢4 誤り。児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)は, 子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。 18歳未満を「児童(子ども)」と定義しています。

選択肢5 正答。児童虐待防止法は, 児童虐待を(1)身体的虐待(2)性的虐待(3)ネグレクト(4)心理的虐待の4種類と定義しています。通報義務などが要チェックです。この法律における児童の定義は「18歳に満たないもの」となっています。

さてあと一問ー!

 

カテゴリー: 第27回社会専門科目, 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 パーマリンク