第27回-社会専門138

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問題138 社会的養護に関する次の記述のうち。正しいものを1つ選びなさい。
1 小規模住居型児童養育事業 (ファミリーホーム) は, 児童を養育者の家庭に迎え入れて養育を行う事業である。
2 民法上の扶養義務を有する親族は, 里親になることはできない。
3 市町村に設置される要保護児童対策地域協議会は, 主として児童及びその家族について必要な調査及び指導を行う。
4 児童発達支援センターは, 虐待を受けた児童などを入所させる施設である。
5 児童養護施設は, 保護者のいる児童を入所させることはできない。

社会的養護に関する問題です。ちょっと細かい内容ですが, これからも出題されそうなのでしっかり復習が必要だと思います。
社会的養護とは, 保護者のない児童や, 保護者に監護させることが適当でない児童を, 公的責任で社会的に養育し, 保護するとともに, 養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことを言います。

選択肢1 正答。ファミリーホームは, 家庭環境を失ったこどもを里親や児童養護施設職員など経験豊かな養育者がその家庭に迎え入れて養育する家庭養護のことを言います。現在全国に200箇所以上あります。こちらのページに一度目を通しておいたほうがよさそうですね。

選択肢2 誤り。里親については2度目の出題ですね。養子縁組里親, 養子縁組をしない養育里親, 一定の専門的ケアを必要とする児童を養育する専門里親など里親にはいろいろな種別があります。選択肢は, 3親等以内の親族(祖父母, 叔父, 叔母など)が行う親族里親の説明です。むしろ親族里親の方が優先される傾向が高いので誤りですね。

選択肢3 誤り。要保護児童対策地域協議会は虐待を受けている子どもを始めとする要保護児童の早期発見や適切な保護を図るための協議会です。「調査指導」っても多分違いますし, 地方公共団体が設置するものなので市町村ってのもちょっと違いそうです。

選択肢4 誤り。児童発達支援センターは, 地域の障害のある児童を通所させて, 日常生活における基本的動作の指導, 自活に必要な知識や技能の付与または集団生活への適応のための訓練を行う施設です (WAMNET)。選択肢は児童養護施設の説明じゃないかな。

選択肢5 誤り。児童養護施設は, 保護者のいない児童, 虐待を受けている児童, 家庭環境や様々な事情により家庭での養育が難しい児童を入所させて養護を行う施設です。保護者が居ても入所することは可能です。

さて今日はここまーでー。

カテゴリー: 第27回社会専門科目, 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 パーマリンク