第25回-精神専門5

Pocket

次の記述のうち, シュナイダーの一級症状として正しいものを2つ選びなさい。

1  妄想知覚

2 被害妄想

3 衝動行為

4 作為体験 (させられ体験)

5 機能性幻聴

今回から初の主題形式である「正しいものを二つ選べ」が出現しました。基本的な勉強方法は変わらないと思いますが, 難易度は確実に上がりました。

精神保健福祉士の試験は, 例年得点率50%以下で合格して批判の的になっています。そういう意味では, わざわざ問題の難易度を上げて得点率を下げるのは資格の価値を下げるだけのような気もしますね。個人的にはもう少し難易度を下げて得点率をシビアにするのが自然だと思っています。調べれば分かる知識や重箱の隅をつつくような問題よりも, 知識の応用力を問う問題にならないですかねえ。。

今回参考にしたのは, こちらのサイトです。

統合失調症の病理学

シュナイダーは, 第二次大戦末期頃から活躍した人で, 臨床的な見地から統合失調症の診断についての考えを発表し, 大きな影響を与えました。

シュナイダーの1級症状は,

自分の考えが声になって聴こえる思考化声, 自分の考えが周囲に分かってしまうように感じる思考伝播, 論理的理由を欠いた不自然な意味づけを行う妄想知覚, 批判的な幻聴などから構成されています。

サイトや文献によって微妙に異なっているので, 主に陽性症状を差していると覚えておけばいいのかなあと思います。

よって解答は, 1, 4です。

統合失調症については, それ以外にもクレペリンの早発性痴呆, ブロイラーの基本症状, ヤスパーズの了解概念などが有名ですね。それぞれ理解しておく必要があります。

ただ, これらすべてを詳細に覚えておくのはかなり困難かもしれませんね。現実的な試験対策という意味ではこの問題はある意味出来なくても仕方のない問題だったかもしれません。

 


カテゴリー: 第25回精神専門科目, 精神疾患とその治療 パーマリンク

コメントを残す