第25回-共通科目9

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心理的効果に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 ピグマリオン効果とは, 自分が相手に対してある期待を持つと, 自分自身が意識しないうちに当該期待に沿った行動を, 自らがとってしまうという行動傾向をいう。
2 スリーパー効果とは, 信懸性の高い送り手による説得は説得直後はあまり効果がなく, 一定時間経過後の方が効果的な場合があるという行動傾向をいう。
3 ハロー効果とは, 対象者がある側面で望ましい特徴をもっていると, その評価を対象者の全体的評価にまで広げてしまうことに不安感を抱く行動傾向をいう。
4 アナウンスメント効果とは, 衆人の前で自分が表明したことに拘束され, 自分の行動が縛られてしまうことをいう。
5 ブーメラン効果とは, 好ましく思っていない相手が自分と同じ意見を主張したときに, 相手を仲間のように思い親しげに振舞うようになることをいう。

これは解答速報で荒れていた問題ですね。僕も不適切な問題だと思います。少なくても作った人は社会心理学者ではないでしょうね。。ただ, 問題となる選択肢以外が明らかに誤りなのでしっかり勉強していた人は正答した問題できていたではないかと思います。

選択肢1 ピグマリオン効果とは, 教師期待効果, ローゼンタール効果と呼ばれています。人間は期待された通りに成果を出す傾向があるというものです。この理由は諸説ありますが, その理由としては選択肢にあるように「自分自身が意識しないうちに当該期待に沿った行動を, 自らがとってしまう」とも言われています。この問題は不適切だと思いますが, その他の選択肢に比べると比較的正答に近いのではないでしょうか。

選択肢2 スリーパー効果は, 信頼性の低い人の情報が時間が立つとそれなりの信憑性を持つというものです。これは, 時間の経過に伴って送り手の情報と分離することが原因と考えられています。誤り。

選択肢3 「不安感を抱く」というのが間違いです。前半部だけなら正しいと思います。

選択肢4 アナウンスメント効果とは, マスメディアによる選挙予測報道が有権者の投票行動に影響を与えることです。例えば, AKBの総選挙で, 中間発表で2位だったりすると焦った投票者ががんばって投票して結果として1位になったりする感じの効果ですね。誤り。選択肢はどういう効果だろう。。なにかあったかなーー。

選択肢5 ブーメラン効果は, 「やればやるほと結局損」みたいな効果です。例えば, 「この車を買いましょう」って説得すればするほど結局買わないみたいなヤツです。誤り。

ここ二年くらい不適切っぽくても不適切にならない問題が増えていますねー。

受験生は1年に一度しかない試験に挑んでいるので, こういう曖昧な問題は可能な限り排除してもらいたいですね。今日はこの1問で終了ー!

 

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