第25回-共通科目11

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思春期・青年期の発達に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 周囲の大人や権威に対して拒否的で反抗的な態度を顕著に示す第二反抗期は, ギャング・エイジと呼ばれる。
2 思春期の発現は性的成熟によって特徴づけられるもので, その発達の速度における個人差は極めて小さいと考えられる。
3 他の人のためになるよう意図された自発的な行動は向社会的行動と呼ばれ, 利己的な理由から人を助ける行動も含まれる。
4 性同一性とは, 男女の生物学的性を一つの社会的地位と考えた場合, その地位に付随する性格特性, 態度や行動様式をいう。
5 共同注意とは, 他者との友情や愛情あるいは異性との性的な親密さや愛をはぐくむことである。

発達に関する問題です。今回は次の問題も含めて2問出題されていました。

選択肢1 ギャングエイジは児童期にある固定化された友人関係のことを差します。 就学前の友人関係は, 機会的で継続性がないですが, 小学校に入ったころから, 主に同級生集団が形成され, 排他的な遊び仲間ができます。誤り。

選択肢2 これは明らかに誤りですね。思春期の発現は特に個人差が大きいです。

選択肢3 正答です。互恵的利他行動と言って, 他者を助けるように動く事で結果的に自分に利益の方が大きくなることが協力行動の進化の1つモデルです。福祉職をしていることで給料をもらったり, 社会的地位が上がったりするのであればこれも一種互恵的利他行動なのかもしれません。

選択肢4 選択肢は性役割の説明です。性同一性は, 「自身がどの性別に属するかという感覚, 男性または女性であることの自己の認識」と定義されます。誤り。

選択肢5 共同注意は, 人が見ているものと同じものに注意を向けることを言います。生後半年を過ぎると人が視線を向けている方向に目を向けるようになります。

今日はここまでー。

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