第25回-共通科目15

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現代社会における人々の働き方に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 成果主義とは, 終身雇用制のもとで, 長期間にわたるその人の会社への貢献を多方面から幹部が判断し, 賃金や昇進の処遇に反映させる仕組みのことである。
2 非典型雇用とは, 労使協定に基づいて, 仕事の進め方や時間配分について労働者に任され, みなし労働時間をもって働いたものとする専門職の働き方のことである。
3 フリーターとは, 学校に通うことや職業訓練を受けることもなく, 雇用機会を得られずに家事手伝いに従事する低年齢の若者層のことである。
4 ワーク・ライフ・バランスとは男性・女性共に仕事と家事, 出産・育児や介護などとの両立を図って, 多様な働き方・生き方を目指そうとする考え方のことである。
5 均等処遇とは, 職業労働の影に隠れて見えにくい家事労働を正当に評価して, 家族生活の安定に向けて性別役割分業の適切な改善を目指すことである。

さて, 新しい科目ですね。社会理論と社会システムかー。僕はちょっと苦手なのでペース落ちちゃいそうです。。

選択肢1  成果主義とは, 業務の成果のみによって評価し, それに至るまでのプロセスは無視して, 報酬や人事を決定することです。選択肢は, 年功序列の説明なので誤り。日本型の年功序列システムと欧米型の成果主義と言われますが, どちらも一長一短ですねー。例えば, 年功序列の場合には有能な若手のモチベーションを下げますが, 成果主義では成果が落ちると評価が下がってしまうので新しいことにチャレンジできかったりすることなどが挙げられます。

選択肢2 非典型雇用は, 簡単に言うと正社員以外の勤務形態です。選択肢は, 裁量労働の説明なので誤り。これは実際の勤務時間と関係なく,あらかじめ決めた時間を働いたとみなし給与を支払う仕組みです。自分の勤務時間に裁量権がある人がこの対象になります。大学の教授などはこれ。また, テナントの店長などはこの裁量労働の名の下にサービス残業が状態化して社会問題にもなっていますね。

選択肢3 フリーターの定義はあいまいですが, 厚生労働省の定義によると, 「15歳〜34歳までの間で, アルバイトパートに就いているか, アルバイトパートの仕事を希望しているもの」とあります。選択肢はニートの説明ではないでしょうか。

選択肢4 これが正答です。「仕事と私生活の相乗効果を高める考え方と取り組み」全般を指します。

選択肢5 均等処遇とは, 同じ仕事をしていても正社員やパートタイムなど勤務形態によって給与が異なる事を是正する仕組みです。選択肢は, イリイチが提唱したシャドーワークの説明です。家事労働など報酬を受けない仕事で, しかも誰かが賃労働をすることのできる生活の基盤を維持するために不可欠なものを指します。

これは解いておきたい問題でした。

なんか最近アクセスが増えてきてますねー。みんな勉強始めたのかなあ。。。誤字脱字や間違いあったら教えてくださいねー。

今日はここまでー。

 

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