第25回-精神専門11

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さて今日から新しい科目です。

我が国の平均睡眠時間に関する次の記述のうち, 正しいものを2つ選びなさい。

1 フランス, アメリカのそれに比べて長い。

2 1980年代から一貫して増加傾向にある。

3 男性より女性のほうが長い。

4 40歳代で最も短い。

5 平日と日曜日とでは差がある。

これはびっくりな問題ですね。中央法規のテキストを調べてみたのですが, 睡眠についてはあまり載っていませんでした。しかし, 睡眠は現代人にとって重要なことです, むしろ, テキストにももう少し睡眠に割くページを作ったらいいのかもしれませんね。

実際に問題を解いた人は選択肢5はすぐに分かって, 選択肢3と選択肢4で悩んだ人が多かったのではないでしょうか。後述していますが, 選択肢3はあまりよくない問題だと思いまし, 結果的に4, 3を選んだ人が多いかと思います。得点率がかなり低い問題だったことは間違いないですね。

 

選択肢1  これは, なんとなく分かりそうなものです。日本は働き過ぎと言われていますし睡眠時間についても欧米人よりは, 少なそうですね。OECDの統計によると, 最も睡眠時間が多いのはフランス, アメリカで短いのは韓国と日本でその差は1時間以上あります。よってこれは間違い。生まれ変わったらフランス人になりたいなあ。

選択肢2 これもなんとなくわかりそうです。総務省の平成23年社会生活基本調査によると, 夜間の労働や生活環境の変化などにより, 睡眠時間は減少傾向にあるそうです。

選択肢3  この選択肢はかなり難しいですね。この選択肢は意見が割れるところだと思います。全般的男性よりも女性の方が睡眠時間が少ないとされていますが, 世代によっては逆転しています。 一応この選択肢は間違いということでいいのですが, 僕はあまり性差に関する問題は好きになれませんね。しかもかなり僅差なので。。

選択肢4 この選択肢が正しいです。僕自身の時間だと20代頃が一番夜起きていた気もしますが, 40代の働き盛りが最も睡眠時間が少ないと覚えましょう。僕は35歳ですが年々睡眠時間増えていますが。。。

選択肢5  この選択肢も正しいですね。確かにどうしても日祝日は起きるのが遅くなってしまうものです。これはあまり良くない傾向でしょうね。せっかくの余暇を体の疲労をとるために使ってしまっているのが現代社会の現状ですね。

この問題は正答率はおそらく低いのだと思いますが, 実践的な意味での「精神保健」としてはおもしろい問題だなあと感じました。自分の周囲の人を基準に考えるとどうしても個人差が強くなるので, 一般的なデータをしっかり覚えておかないといけませんね。

ではでは今日はおしまいー。

 


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