第25回-共通科目37

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事例を読んで。社会福祉協議会のB福祉活動専門員の取組に関する次の記述のうち, より適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
震災後に設営されたZ町の仮設住宅では, 住民の多くが高齢者だということもあり, Z町社会福祉協議会では行政とも相談し, 外部からのボランティアによる高齢者を対象とした訪問活動や会食会を通じて, 住民が交流できる場づくりを行ってきた。半年ほど経過したある日, B福祉活動専門員が会食会に訪れたところ, 複数の住民から「次はどのようなサービスを提供してくれるのか」と尋ねられた。B福祉活動専門員は, これまでの支援が住民を受動的にさせているのではないかと思った。

1 住民の生の声を尊重して, 新たなサービスメニューについて検討する。
2 住民懇談会を開催し, 受動的な生活はよくないということを説明する。
3 住民懇談会を開催し, これからどのような生活をしていきたいのか住民自身に話し合ってもらう機会をもつようにする。
4 ボランティアだけでなく, 仮設住宅の住民自身が孤立しがちな住民を訪ねることができるように活動の組織化を図っていく。
5 外部からボランティア活動を受入れることが住民を受動的にきせていると判断し, ボランティアによる活動を減らすことにする。

地域福祉は難問が多いので, このような事例問題で取りこぼしをすると厳しくなりそうでうです。特に今回は正しいものを2つ選べという内容なのでうっかりしてしまった人も多そうですねー。

選択肢1  誤り。ただでさえ受動的になっていると感じているのに, 要求に対して応えるという一方的な援助は考えにくいですね。せめて, どんなものが必要なのかを一緒に考えて行くことが必要です。

選択肢2 誤り。そもそもなんで受動的態度がよくないのかもよくわかりませんが, コミュニティワークでも非審判的態度は基本中の基本です。

選択肢3 正しい。「話し合う」とか「機会をもつ」みたいなフレーズが出たらばもう正答みたいなものですねー。

選択肢4 正しい。福祉組織化の説明ですね。外部の人に頼り切るのではなく住民同士が互いに支え合うような風土を組織していくことが大事です。

選択肢5 誤り。社会資源であるボランティアをどのように生かして行くのかを検討すべきですね。仮に社会資源によって自律性が制限されているとしても, 岡村の「福祉の思想」が構築されていればより有効な活用が可能になるかと思います。

やはり今年は震災の問題出ましたねー。今日はここまで。あと39問です。まだまだ先は長いですねー。

 


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