第25回-共通科目46

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福祉計画等の目的に関する次の記述のうち.正しいものを1つ選びなさい。
1 高齢者の医療の確保に関する法律では, 後期高齢者医療広域連合は, 国が定める医療費適正化基本指針に基づき, 広域連合内の医療費適正化を推進するための医療費適正化計画を定めるものとしている。
2 介護保険法では, 市町村介護保険事業計画は, 当該市町村が行う介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施に加え, 老人福祉センターなどの介護給付等対象サービス以外の老人福祉事業の供給体制の確保に関する計画として定めるものとしている。
3 障害者基本法では, 都道府県障害者計画は, 厚生労働大臣が定める基本指針に即して, 障害福祉サービスの提供体制の確保等について, 各市町村を通ずる広域的見地から定めるものとしている。
4 児童福祉法では, 市町村保育計画は, 地域における子育て支援, 児童の心身の健やかな成長に資する教育環境の整備, 職業生活と家庭生活との両立の推進などを実施するための計画として定めるものとしている。
5 社会福祉法では 都道府県地域福祉支援計画は, 市町村地域福祉計画の達成に資するため, 各市町村を通ずる広域的見地から, 社会福祉を目的とする事業の健全な発展のための基盤整備に関する事項等を一体的に定める計画とされている。

選択肢1 誤り。後期高齢者医療制度の運営主体は, 都道府県や市町村ではなく「後期高齢者医療広域連合」となります。後期高齢者医療の事務を処理するため, 都道府県の区域ごとに当該区域内のすべての市町村が加入する広域連合を設けることが法律で定められています。扱いとしては特別地方公共団体です。医療費適正化基本指針は厚生労働大臣が定め, 実際に計画を立てるのは国と都道府県になります。

選択肢2 誤り。この問題は結構良く出る問題なので注意しておく必要がありますね。介護保険事業計画は, 介護保険に指定されているものに関する計画です。選択肢にある老人福祉センターなどの介護給付等対象サービス以外の老人福祉事業については老人福祉法の名中の老人福祉計画の中に位置づけられています。もちろん, 介護保険事業計画と老人福祉計画は, 一体のものとして策定されるものなので実際には両者を分ける事に大きなメリットはないとと思います。試験のための問題という感じですね。

選択肢3 誤り。一瞬正解に見えましたが, これは障害者自立支援法に規定されている障害福祉計画の説明ですね。障害福祉計画は具体的なサービスの提供体制について規定しています。障害者計画はもっと広い範囲について規定しているものですね。

選択肢4 誤り。次世代育成支援対策推進法の中にある行動計画の説明です。児童福祉法における保育育成計画は, 保育に関するサービスの供給体制などが規定されています。

選択肢5 正しい。設問の通りですね。

 

いやあ, 計画計画計画って。いろんな計画がありすぎてわけ分からなくなりそうですね。

実際の現場ではこの計画ってどのくらい周知されているのでしょう。障害者福祉計画とかは結構見るけど。。しっかり覚えて理解しなければいけませんね。

ではでは今日はここまで。


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