第28回-共通科目3

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問題3 国際生活機能分類 (ICF) に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 対象は, 障害のある人に限られる。
2 障害を, 社会環境から切り離して捉えている。
3 健康状況とは, 課題や行為の個人による遂行のことである。
4 障害を機能障害, 能力障害, 社会的不利に分類したものである。
5 世界保健機関 (WHO) により採択され, 国際的に用いられている。

ICFについては国家試験の超頻出問題なのでしっかり覚えましょう。こちらの問題も参考にしてください。これはサービス問題かなあ。

選択肢1 誤り。健常者も障害者も区別なく, 個別性はあっても「健康状態」という一つの概念のもとにとらえられるという考え方をしています。例えば障害がなくても, 風邪をひいたりしただけでも健康が脅かされていると考えられますよね?

選択肢2 誤り。健康状態に, 関与する因子として「環境因子」と「個人因子」が挙げられています。例えば同じ障害があってもその方をとりまく環境や, 個人の特性によって健康状態は大きく変わります。

選択肢3 誤り。うーんどうも日本語が難しい。「課題や行為の個人による遂行」というのは活動の説明です。健康状態っていのは「障害の原因となる変調や病気」などを指すのではないでしょうか。

選択肢4 誤り。これはICIDHの説明です。ICFでは, 「心身機能・構造」, 「活動」, 「参加」というように用語を中立的に変更しています。

選択肢5 正答。もともとICIDHは国際障害者年(1981)を迎えるにあたって「障害」の客観的評価のために生まれました。これらを策定しているWHOは保健衛生問題のための国際協力を目的とする国際連合の専門機関のことを指します。

さて, どんどん進みます!

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