第28回-社会専門91

Pocket

問題91 日本社会福祉士会が定める「社会福祉士の行動規範」における専門職としての倫理責任に関する次の記述のうち, 正しいものを2つ選びなさい。
1 専門職集団としてではなく, 個人として責任ある行動をとらなければならない。
2 他の社会福祉士が非倫理的な行動をとった場合関係機関などに対し適切な行動をとるよう働きかけなければならない。
3 研修や自主勉強会等の機会を活かして, 常に自己研讃に努めなければならない。
4 社会的信用を高めることよりも, 専門職集団の利益を優先しなければならない。
5 調査研究の結果を公表する場合, 調査者の利益を優先しなければならない。

さて, いよいよ今年まで来ました。がんばりましょうー!
日本社会福祉士会の出す行動規範は, 社会福祉士の倫理綱領」に基づき, 社会福祉士が社会福祉実践において従うべき行動を示したものです。隅々まで読んでおきましょう!

選択肢1 誤り。専門職としての倫理責任の中で「社会福祉士は, 個人としてだけでなく専門職集団としても, 責任ある行動をとり, その専門職の啓発を高めなければならない」とあります。選択肢は逆のことが書いてありますねー。

選択肢2 正答。社会的信用の保持の中で「社会福祉士は, 他の社会福祉士が非倫理的な行動をとった場合, 必要に応じて関係機関や日本社会福祉士会に対し適切な行動を取るよう働きかけなければならない」とあります。ただ, なんでわざわざ「日本社会福祉士会」を削除して問題作っているんだろう??

選択肢3 正答。専門性の向上の中で, 「社会福祉士は, 研修・情報交換・自主勉強会等の機会を活かして, 常に自己研鑽に努めなければならない」。まあこれは書いてありそうですね。

選択肢4 誤り。倫理綱領の中で, 「社会福祉士は, 利用者・他の専門職・市民に専門職としての実践を伝え社会的信用を高める」, 「社会福祉士は, 他の社会福祉士が専門職業の社会的信用を損なうような場合, 本人にその事実を知らせ, 必要な対応を促す」と述べられています。また, 行動規範の中でも「社会福祉士は, 社会福祉士としての自覚と誇りを持ち, 社会的信用を高めるよう行動しなければならない」と繰り返し明記されていますね。

選択肢5 誤り。調査・研究の中で, 「社会福祉士は, 社会福祉に関する調査研究を行い, 結果を公表する場合, その目的を明らかにし, 利用者等の不利益にならないよう最大限の配慮をしなければならない」とあります。まあ調査者の利益というのは明らかに誤りですねー!

さて今日も3問連続がんばりましょー。

 

カテゴリー: 第28回社会専門科目, 相談援助の基盤と専門職 パーマリンク