第25回-共通科目59

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障害者就労を支援する連携機関, 専門職及び事業に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 地域の関係機関との連携による障害者就労支援チームは, 障害者職業センターが中心となって設置する。
2 公共職業安定所 (ハローワーク) は, 職場適応援助者 (ジョブコーチ) の養成, 研修を行っている。
3 障害者就労支援基盤整備事業は, 福祉施設や学校等の関係者に対する, 一般雇用についての理解の促進, 就労支援に関する理解, ノウハウの向上を図り, 障害者の福祉から一般雇用への移行を推進する基盤を整備することを目的とする。
4 障害者職業カウンセラーは, 障害者就業・生活支援センターに配置され, 就業に関する相談支援等を行う。
5 公共職業安定所 (ハローワーク) は, 精神障害者及び事業主に対して, 主治医等の医療関係者との連携のもと, 新規雇入れ, 職場復帰, 雇用継続等のための支援ニーズに対して, 専門的・総合的な援助を行う精神障害者総合雇用支援事業を実施している。

就労支援に関する問題です。この科目で出題されるのは珍しいですが, 比較的難易度の低い問題だったかもしれません。事業とその運営主体を暗記しておく必要があります。

選択肢1 誤り。障害者就労支援チームは, 地域障害者就労支援事業の中に位置づけられており, その中心となるのはハローワークです。こちらを参考にしてください。この問題は初めての出題なのではないでしょうか。

選択肢2 誤り。ジョブコーチについては, こちら。ジョブコーチの養成は地域障害者職業センターですね。これはここの問題でも解説しています。

選択肢3 正しい。障害者就労支援基盤整備事業についてはこちら。これも初めての出題かと思います。これは, 就労支援の実績がある施設の取組事例を活用して, 授産施設, 更生
施設等の障害者福祉施設, 小規模作業所, 障害者自立支援法に規定する就労移行支援事
業又は就労継続支援事業を行う者等, 障害者に対して就労支援を行っている又は行おう
としている福祉施設等の一般雇用についての理解の促進, 就労支援に関する理解, ノウ
ハウの向上を図り, 障害者の福祉から一般雇用への移行を促進する基盤を整備することを目的としています。

選択肢4 誤り。障害者職業カウンセラーは障害者職業センターに配置されています。必置であることにも注意ですね。障害者職業センターの3種類についてもチェックが必要です。

選択肢5 誤り。ハローワークではなく, 地域障害者職業センターですね。こちらの解説も参考にしてください。

選択肢1と選択肢3で聞いたことのない事業が出てきています。ほとんどの選択肢は事業とその運営主体を問うものでしたが, 選択肢3のみが事業の説明でした。ここからへんがヒントになったかもしれませんね。しかし, なんでこれほど他の科目と競合する問題が頻出されるんでしょうねえ。ほかにも自立支援関係で重要な問題もあるかと思いますが。。

 


カテゴリー: 第25回共通科目, 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 パーマリンク