第26回-精神専門63

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問題 63 健康保険に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 業務上の事由により精神疾患に罹患した場合, 精神科病院で健康保険による診療を受けることができる。
2 健康保険に加入している精神障害者が精神科病院に入院した場合, 食事代は保険適用されず, 実費負担となる。
3 健康保険に加入している精神障害者の疾患が長期化した場合, 1年半を経過すれば, 障害給付等を受けることができる。
4 健康保険に加入している精神障害者は, 医師の指示に基づいて看護師から訪問看護を受けた場合, 保険給付がなされる。
5 健康保険に加入している精神障害者が死亡した場合, 金額にかかわらず, 埋葬に要した費用の実費額が埋葬料として支給される。

おお。これもちょっと難しい。。ただ, 結構実践的な問題だと思います。こういう問題が増えればいいのになあ。

選択肢1 誤り。業務上の事由により, 治療を受けた場合には精神疾患に限らず, 労働者災害補償保険が給付されるため, 健康保険の給付対象にはなりません。

選択肢2 誤り。これは良く誤解されているのですが, 食事代はすべて自己負担というわけではありません。入院したときの食事代は, 1食につき定められた金額を患者本人が自己負担し, 定められた金額を超えた場合, 超えた分については「入院時食事療養費」として健康保険組合が病院へ支払います。選択肢の「保険適用されず」の部分が間違っていますね。

選択肢3 誤り。これは明らかにあやまりですね。一年半経過して, 障害が残った場合には, 障害年金の受給を検討することになることが多いかと思いますが, これは健康保険ではなく, 年金に加入していることが要件になります。

選択肢4 正答。訪問看護については, こちらの問題を参考にしてください。

選択肢5 誤り。健康保険には, 埋葬料 (埋葬を行った家族)および埋葬費 (死亡した被保険者に家族がいないときは, 埋葬を行った人)の規定があります。ともに埋葬料の額(5万円)の範囲内で, 埋葬にかかった費用が埋葬費として支給されます。「金額にかかわらず」というところが間違いだと思います。

今日はここまでー。

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