第26回–共通科目7

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問題 7 リハビリテーションに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 温熱療法などの物理療法は, 作業療法に含まれる。
2 作業療法は, 身体又は精神に障害のある者に対して行われる。
3 理学療法と作業療法は, 脳血管障害発症後の急性期には行わない。
4 リハビリテーションには, 教育や職業などの分野は含まれない。
5 リハビリテーション医学では, 障害の予防や再発予防は取り扱われない。

これも簡単な問題だと思います。リハビリテーションの中で重要な役割を担う理学療法士と作業療法士に関する問題ですね。昨年のこちらこちらもチェックしておいたほうがいいと思います。どちらかというと保健医療サービスなどで出題されるべき内容のような気がします。

選択肢1 誤り。体操や歩行訓練などで筋力増強を図る運動療法と, 熱や電気・光線等を治療に利用する物理療法などは理学療法士の仕事ですね。

選択肢2 正答。作業療法士は, 身体障害, 精神障害, 小児の発達障害, 高齢に伴う障害など様々な分野のリハビリテーションの現場で活躍しています。

選択肢3 誤り。急性期から無理のない範囲で可能な限り体を動かすことがその後の機能回復に有利であると言われています。運動機能の回復が第一ではなく, 日常生活動作の自立と今後回復期で行われるリハビリテーションの阻害因子となる廃用症候群の予防に主眼が置かれます。

選択肢4 誤り。リハビリテーションは元々全人的回復という意味を持ちます。機能回復のみではなく, その人らしく暮らすために行うことはすべてリハビリテーションに含まれると考えることができますね。

選択肢5 誤り。どうやって解説していいかよくわかりませんが, これはまあ明らかに間違っていると思います。

今日はここまでー。

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