第26回–共通科目61

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問題 61 2012年(平成24年)に改正された児童福祉法に基づく障害児サービスの再編に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 障害児入所支援費は, 市町村に支給申請をすることとなった。
2 情緒障害児短期治療施設の入所サービスは, 障害児入所支援となった。
3 肢体不自由児通園施設の通所サービスは, 障害児通所支援となった。
4 放課後等デイサービスは, 児童デイサービスとなった。
5 第一種自閉症児施設の入所サービスは, 医療型児童発達支援となった。

昨年に引き続いての出題です。こちらを参考にしてください。障害児の福祉サービスについては, 自立支援法に一度統合されていたのですが, その後の改正で児童福祉法に独立したというちょっと複雑な法改正が行われました。現在は, 児童福祉法の中で障害者総合支援法と似た様な仕組みで運用されており, 児童に対する福祉サービスが規定されています。もちろん, 児童であっても要件を満たせば障害者総合支援法の障害福祉サービスを利用する事もできます。

選択肢1 誤り。障害児に対する福祉サービスは施設入所支援施設通所支援に大別されます。そのうち通所サービスは市町村, 入所サービスは都道府県が実施主体となります。

選択肢2 誤り。施設入所支援は, 知的障害児施設, 自閉症児施設, 盲児施設, ろうあ児施設, 肢体不自由児施設などを, 福祉型障害児入所施設と, 医療型障害児入所施設として統配合されたものです。情緒障害児短期治療施設は, 軽度の情緒障害を有する児童を, 短期間入所または保護者の下から通わせて, 情緒障害を治療し, また退所した者について相談その他の援助を行い自立のための援助を行う施設であり, その中には含まれていません。

選択肢3 正答。肢体不自由児等の通所系サービスは障害児通所サービス(児童発達支援・医療型児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援)として再編されています。

選択肢4 誤り。児童デイサービスは, 主に日中児童が通所して受ける福祉サービスでした。このサービスは, 新体系では, 児童発達支援と放課後デイサービスのどちらかもしくは両方に移行します。

選択肢5 誤り。選択肢3の説明にもあるように, 医療型児童発達支援は, 通所サービスなので誤りですね。

児童に関する問題はかなり出題されます。今回はサービスの種別に関する問題が多かったので, この範囲は基本として覚えてその他の仕組みについても理解する必要がありそうですね。

今日はここまで。

カテゴリー: 第26回共通科目, 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 パーマリンク