第27回–共通科目7

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問題7 リハビリテーション全般に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 健全な身体部位は, リハビリテーションの対象ではない。
2 医学的リハビリテーションには, 作業療法士は関与しない。
3 包括的リハビリテーションには, 薬物療法が含まれる。
4 精神科デイケアには, 理学療法士の配置が必要である。
5 内部障害は, リハビリテーションの対象ではない。

やっぱりもう一問。キリがいいとこまで。。リハビリテーションに関する問題ですね。ちょっとあいまいな問題ではありますが, 選択肢はずいぶん絞れたと思います。去年も同じ様な問題だったなあ。

選択肢1 誤り。リハビリテーションの考え方に, 代償があります。代償は障害部位の機能そのものを回復させることが困難な際に, 健全な体の部分に働きかけることを示します。

選択肢2 誤り。これは明らかに。。。作業療法士は, 身体障害, 精神障害, 小児の発達障害, 高齢に伴う障害など様々な分野のリハビリテーションの現場で活躍しています。

選択肢3 正答。広義のリハビリテーションには薬物療法ももちろん含まれますね。

選択肢4 誤り。理学療法士は, ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して, 基本動作能力の回復や維持, および障害の悪化の予防を行います。精神障害については対象としていません。ちなみに, デイケアの配置基準についてはこちらの表がわかりやすいですね。小規模, 大規模等によって作業療法士の必置については異なります。

選択肢5 誤り。内部障害者は, 長期の安静・臥床などにより心身の活動の抑制を強いられることが多く, 廃用症候群をきたしてしまう可能性があります。そのため, 運動療法・薬物療法・食事療法・患者教育・カウンセリングなどを含めた『包括的リハビリテーション』が必要ですね。

今年の人体の構造と機能及び疾病はかなり難易度が低かったと思います。過去問を3年分しっかり理解していれば満点も狙えたのではないでしょうか。

今度こそ今日はここまでー。

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