第26回-社会専門97

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問題97 多職種チームに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 緊急性のない慢性的な疾患を抱えるクライエントには, 高度に制度化された専門技能のヒエラルヒーをもつ指揮命令型のチームによる対応が有効である。
2 クライエントチームの一類型であるパーマネントチームは, チームの機動性が高いため, 地域生活支援に適している。
3 利用者参加型チームのカンファレンスでは, 最大限の基本的協働の原則に従い, 利用者とメンバーが個別に時間をかけてコミュニケーションを図る。
4 多職種チームにおけるグループ過程の基本的要素にはタスク機能とメンテナンス機能があり, 両者は相互に関連しあう。
5 多職種がもつ価値や視点の差異から生じる葛藤は, チームコンピテンシーの低下につながるため, 表面化しないよう調整する。

さて2年目最後の問題。すでに飽きてきていますwこの科目も正直精神とほとんど代わり映えのない問題が多いなあ。
この問題は, こちらを参考にすれば良さそうです。

選択肢1 誤り。選択肢は, マルチディシプリナリーチームの説明だと思います。このモデルには, チームを構成する専門職の間に階層関係があり, 各専門職のチーム内での役割は固定的であり, 相互作用性も小さい所に特徴があります。このチームは, 手術やトリアージなど, 緊急性の高いクライアントに対して有効なアプローチだと思います。慢性的な疾患などの場合には, メンバー間に階層性のないインターディシプリナリーチーム によるアプローチが有効だと思います。

選択肢2 誤り。パーマネントチームは, ある程度長いスパンで利用者を援助するためのチームです。そういう意味では慢性期での関わりが中心となります。地域生活には適しているかもしれませんが, 機動性はあんまり高く無いんじゃないかなあ。

選択肢3 誤り。最大限の基本的協働ではなく, 最小限だと思います。これは何度も何度もカンファレンスしてではなく, 効率性を考えるという意味ではないかな。。ちょと自信ないので間違っていたら教えてください。

選択肢4 正答。自分コピペ。タスク機能は, 目的達成, 課題遂行のための機能, メンテナンス機能はチームを維持・強化・関係補修のための機能のことを言います。両者はもちろん関連しあいますね。

選択肢5 誤り。葛藤には手段的葛藤情緒的葛藤があると言われます。チームの中で生じた手段的葛藤については, うまく扱うことでチームコンピテンシーを高めることができます。ちなみに, チームコンピテンシーは, チームの能力とか, 方向性とかそういう感じで捉えておきましょうー。

さて2年目終了ー。明日から3年目ですー!

 

カテゴリー: 第26回社会専門科目, 相談援助の基盤と専門職 パーマリンク