第26回–共通科目51

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問題51 我が国の2010年度(平成22年度)における社会保障給付費に関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 社会保障財源では, 公費負担の方が社会保険料よりも大きい。
2 社会保障財源の公費負担のうち, およそ50%が国庫負担である。
3 社会保障給付費は, 約140兆円に達している。
4 医療, 年金, 福祉その他に分類すると, 割合が最も大きいのは年金である。
5 社会保障給付費の対国内総生産比は30%を超えている。

これらの統計問題は良く出題されますし, 正答である選択肢の4は基本中の基本なのでので解けた人も多そうです。せっかくなので新しい統計データはこちら。以下の解説は最新のデータで解説しているので出版各社の解答はとは異なる可能性がありますので注意ください。

選択肢1 誤り。社会保険の財源は保険料の方が多く約60%を占めます。

選択肢2 誤り。公費負担40%のうち, 30%が国庫, 地方が10%とありますのでこれを百分率に直すと, 概ね75%位が国の負担になると思います。

選択肢3 誤り。社会保障給付費は108兆で年々増加傾向にあります。選択肢は140兆とありますのでさすがにここまでは増加していません。ただ, この数字はどんどん変わって行くので, 今現在細かく覚えておいてどうなるのかなあという感じもしますが。。

選択肢4 正答。国民皆保険・皆年金が成立した1961年から1981年までの間は年金よりも医療にかかる給付費が多かったですが, それ以降は年金給付が最も多くなっています。やはり高齢化の影響もあるのでしょうね。昨年のこの問題でもまったく同じ内容の問題出てきているので, これは絶対に覚えておきたいです。あと, こちらの問題の選択肢2も参考にしてください。

選択肢5 誤り。社会保障費の対GDP比 (国内総生産) は22.3%で, 年々増加しています。さすがに30%は行き過ぎでしょう。

今日はここまでー。

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