第28回-精神専門28

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問題28 精神保健福祉士が行うアドボカシーに関する次の記述のうち, 正しいものを1つ選びなさい。
1 クラスアドボカシーとは, 同じ課題を抱えた当事者の代弁や制度の改善・開発を目指すことである。
2 セルフアドボカシーとは, 当事者自らがサービス利用時の権利侵害を回避できるよう指導することである。
3 ケースアドボカシーとは, 当事者同士で権利擁護を行えるよう成功事例の蓄積を実施することである。
4 シチズンアドボカシーとは, 当事者の権利が市民の立場から擁護されるよう地域社会に働きかけることである。
5 リーガルアドボカシーとは, 当事者から制度を利用した際の権利侵害を聞き取り, 法的手段によって解決することである。

アドボカシーもよく出ますね。この問題この問題もチェック!自分コピペで説明できるところは楽しちゃいます。この問題はそれぞれの用語の意味をそうとう深く理解していないと難しそうです。
アドボカシーは, 「個人や集団やコミュニティーがエンパワメントすることを支援する技術や方法のひとつ」と定義されます。

選択肢1 正答。クラスアドボカシーは, ある特定のクラスやグループ(社会階層や属性)に属する人すべて人々への利益につながるような権利擁護を指します。

選択肢2 誤り。セルフアドボカシーは, 生活上の障害や困難のある当事者が, 自分の利益や欲求, 意思, 権利を自ら主張し, 自分自身, または他者のために権利擁護活動を行うことです。少し悩みましたが「回避」することを目標にしているのではないと思います。

選択肢3 誤り。ケースアドボカシーはクライエントともに, 受ける権利がある公的扶助やサービスの利用ができるよう支援することです。選択肢はなんの説明だろう?

選択肢4 誤り。ちょっと日本語がちょっと難しいですけど, シチズンアドボカシーは「当事者を含む市民が主体となって実施するもの」です。地域社会に働きかけるというよりも, 「地域住民とともに」という理解したほうがいいかもしれません。

選択肢5 誤り。弁護士や当事者などが協力して活動するのがリーガルアドボカシーですね。必ずしも法的手段を用いるわけではありません。

今日はここまでー。

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